オンライン講座を成功させる方法とクラウドサービス


スプライングローバルではコロナウィルス対策の一環として研修事業を完全オンラインに切り替えて実施しています。ここ数週間、わたしたちが試行錯誤の中で実践してきたひとつのカタチについてご紹介したいと思います。

現在Tableauで始めるデータサイエンス学習塾は、2020年3月に第2期をスタートしたところで、受講生は全部で5名。昨日Week2を終えたところ、参加者アンケートでは満足度100%(大変満足60%, 満足40%) をいただくことができました。これも講師である岩橋の試行錯誤の今のおかげです。

Tableauで始めるデータサイエンス学習塾Week2アンケート結果

 

講師のおかげでもあるのですが、様々なクラウドサービスも有効に活用しており、これらの組み合わせで今の高い満足度を得ることができていると考えています。そこで今回は当社が利用中のシステムとその使い方について説明したいと思います。

 

今使っている環境

ビデオ会議 zoom
チャットサポート Slack
ファイル共有 Google Drive
資料、共通議事録、メモ Dropbox Paper
アンケート Google Form

 

Zoom ( https://zoom.us/ )

今一番注目されているビデオ会議サービスです。高品質で本当に途切れない。素晴らしいのひとことです。

Zoomウェブサイト

Slack ( https://slack.com/ )

これも社外の方とのチャットには非常に便利。ワークスペースとチャネルを組み合わせていろいろなグループで活用できます。

slackウェブサイト

 

Google Drive ( https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/ )

CSVやZIPデータなどの共有に使っています。ブラウザだけでもファイルのアップロード、ダウンロードが簡単にできます。

Google Drive

Dropbox Paper ( https://www.dropbox.com/ja/paper )

ドキュメントの事前配布、共同編集に使ってます。コメント機能で自己紹介にいろんな人がコメントくれると盛り上がります。

Dropbox paper

Google Form ( https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/ )

ほんの数数分で簡単にアンケートが作成できます。集計も自動で行ってくれて、満足度のグラフ分析まで一通り必要な機能は揃います。アンケートのコピー機能を使えば、毎回一から作り直す必要もありません。

Google Form

 

講師もツールも素晴らしいのですが、それでもやはりいろいろ問題も発生します。そこで発生した問題についてもすこし共有しておきます。

 

発生した問題と対処法 

(問題)参加者のzoomの音声が入り、聞こえづらい

(対処法)参加者一覧の一番下にある「すべてミュート」「すべてミュート解除」で、自分を除く全員を一斉にミュートをする。

(問題)質問をするのにビデオ会議だと聞きづらい

(対処法)zoomとslackのチャット機能を使って質問してもらう。説明が多いものについては、サポート役がSlackやDropboxに書き込んで対応。回答できなかったものについては、会議終了後にSlackでフォローする

(問題)自己紹介などオンラインだと難しい

(対処法)予めDropboxに自己紹介欄を設けてリンクを送っておく。講師およびサポート役は参考例となるように事前に記入しておくことで、参加者が書き込みしやすくなります。写真や趣味に対しても参加者が自由にコメントできるので、インタラクティブな自己紹介ができます。オンラインならではです。Slackのチャット機能を使うと、発言が重なっても気になりません。

(問題)時間配分

(対処法)Slackへの事前招待、資料の事前共有、授業スタイルの説明をしておきます。その上で、Dropbox Paperに必要な情報やアジェンダは書き込んでいます。そのため、授業開始前から準備できているため、当日は進行がスムースになります。それでも途中で質問がでると、オンラインの場合、その場で対応するのとは違い、生徒のサポートに思った以上に時間がかかります。5名の生徒に対して、サポート役が2名だと十分対応ができていると思います。おそらく一人の講師だけではこういったことはできないでしょう。サポート役であるTAをつけることを検討した方がよいです。またTAの他に気付いた点や一般的に重要だと思ったことをその場でスクリーンショットを取りながら後でも読みかせるようにSlackやDropbox Paperに書き込む担当者がいると誰かが聞き逃した部分でもその場でサポートすることができます。ただ、今のやり方では、生徒が増えた場合、このように満足度の高い授業は行えないでしょう。インタラクティブな講座を目指すわたしたちには、まだ検討の余地がありそうです。また受講生のレベルによって、簡単すぎる内容と思われることもあります。予めレベルに応じた課題を用意しておくとここもカバーできるでしょう。

(発見)またここで発見がありました。生徒がつまづいたときに、その生徒の画面を全員に共有してもらうことで、どこでつまづいたのか、どのようにそれに対処したのかをその場で全員に共有することができます。通常の教室型の場合ではこういった問題を共有するのは難しいのでオンライン講座ならではのメリットです。

(問題)Slackのチャネル名が長すぎる

(対処法)Slackはスマホのアプリでも使えるので非常に便利なのですが、たとえば「Tableuで始めるデータサイエンス学習塾第1期」のようにチャネル名が長すぎると複数の講座を持っているとどのチャネルが第1期なのか第2期なのか、画面が小さいスマホの場合、隠れて見えません。チャネル名は10文字程度に収まる名称にしておくことでチャネル名が全て見えます。もちろんSlackチャネルの命名ルールは予め決めておかないとあと管理が大変なことになります。

(プラスアルファ)参加できなかった人への対応

zoomを使った授業の場合、クラウド上に録画を保存しておくことができます。授業が終わった後に、生徒との共通Slackに録画された動画のURLを共有することで、その時間に参加できなかった人にも録画された動画をみてもらうことができます。さらに授業ででた質問はSlackやDropbox Paperに保存されているので情報量としては多くを残すことができます。またSlackのサポートもつけていますので、録画動画をみても解決できなかった疑問点を講師に問い合わせすることができます。確実に授業の内容を理解してもらうためにしっかりと復習、疑問点への対応ができる体制を準備することが望まれます。

今受講生を集めた研修は非常に難しくなっています。それでもオンライン講座に切り替えて困難を乗り越えている組織や事業者も多いかと思います。すこしでもこの内容がお役にたてれば幸いです。

 

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