これまでの分析は、1つの情報を深く見ることが中心でした。売上の表、地図、動画。1つずつ見ると、それぞれのことは分かります。

けれども、ちがう情報を重ねてみると、1つだけでは見えなかったつながりが見えてきます。このコラムでは、地図、時系列、動画の3つの例から、情報の「重ね方」を考えます。

1つの情報と、重ねた情報は、何がちがいますか

1つの情報は、そのことについて答えてくれます。重ねた情報は、2つのあいだの関係について答えてくれます。どこで起きたか、いつ変わったか、何を見たあとに迷ったか。関係が見えると、次に何をすればよいかが決めやすくなります。

図3つの重ね方

場所に重ねる

地図に、出来事や昔の姿を重ねる

時間に重ねる

数字を、時間の順に並べて重ねる

動画に重ねる

動画に、説明や問いを重ねる

当社による整理です。

地図に、歴史を重ねると

1854年、ロンドンのブロード・ストリートのあたりでコレラが広がったとき、医師のジョン・スノウは、亡くなった人の記録を調べ、家族に話を聞きました。亡くなった人の多くが、同じ井戸のポンプの近くに住み、その水を飲んでいたことが分かり、9月8日にポンプの取っ手が外されました。スノウの報告書には、地図も収められています。

場所の情報に、出来事の情報を重ねたことで、原因に近づけた例です。いまは、国土地理院の地理院地図で、戦前から現在までの空中写真を、並べたり重ねたりして比べられます。同じ場所に、ちがう時代を重ねると、川の流れや町の広がり方の変わり方が見えてきます。

時間を重ねると

ビジネスインテリジェンス(BI)で数字を時間の順に並べてきた人は、1か月だけを見ていたときには見えなかったものに出会ってきました。たとえば、次のようなものです。

図時間の順に並べると、見えてくるもの

くり返す波

季節や曜日で、同じ形がくり返す

長い流れ

少しずつ伸びる、少しずつ減る

変わり目

ある日を境に、形が変わる

一般的な例です。

変わり目が見つかったら、その日に何があったかを重ねて調べます。値上げ、新しい製品、説明の仕方の変更。数字に出来事を重ねると、変化の理由を考えられるようになります。

動画に、ヘルプと問いを重ねると

わたしたちは、動画に情報を重ねています。hihaho を使うと、動画の上に、説明の文、リンク、ボタン、問いを重ねられます。見る人が押したときだけ、補足が出ます。

  • 動画にヘルプを重ねる:手順の動画の、つまずきやすい場面に、補足の説明を重ねる。
  • 動画に問題を重ねる:説明のあとに、確かめる問いを重ねる。答えの記録から、どこで迷ったかが分かる。
  • 動画に分かれ道を重ねる:見る人が、知りたい項目を選んで進める。

動画だけ、問いだけでは分からなかった「どの場面で、だれが、何に迷ったか」が、重ねることで見えてきます。

たとえば、採用の動画に重ねるなら

会社の紹介や、社員の話を伝える採用の動画。伝えたいことを全部入れると、動画は長くなります。そこで、動画は短いままにして、情報をレイヤーとして重ねます。

図採用の動画に、情報を重ねる
会社の情報事業・拠点・数字部署の情報仕事の内容・使う道具人の情報名前・役割・入社までの道のり問いこの仕事で、大切にしていることは?採用の動画(短いまま)黄色の印を押すと、レイヤーが出る

当社によるアイデアの例です。

  • 会社の情報:事業、拠点、数字。会社の名前が出た場面で、押すと出る。
  • 部署の情報:仕事の内容、使っている道具。部署を紹介する場面で、押すと出る。
  • 人の情報:名前、役割、入社までの道のり。話している人の横で、押すと出る。
  • 問い:「この仕事で、大切にしていることは?」。見たあとに、考えるきっかけを重ねる。

見る人は、知りたいところだけを開きます。動画は短いまま、必要なときだけ、必要な情報が出てきます。

一緒に、新しい重ね方を見つけませんか

地図に歴史を、数字に時間を、動画に問いを。重ねる組み合わせは、まだたくさんあります。マニュアルに動画を、研修に記録を、説明会に確かめる問いを。

これまで考えもつかなかった組み合わせも、スプライングローバルと一緒なら、形にできます。あなたも、わたしたちと、新しい発見をしてみませんか。

関連するページ

出典

確かめる

この記事の内容から、2 問です。選ぶと、その場で答えと説明が出ます。

問い 1このコラムでは、1854年のロンドンの例は、何と何を重ねた例として紹介していますか。

問い 2採用の動画に情報を重ねる例で、動画を長くしないために、どうしていますか。

課題を相談する

読んだ内容を、自社の状況に当てはめたいときは、いまの状況と課題をお知らせください。製品が決まっていなくても、相談できます。大学との共同研究と、教材や文書づくりの支援で得た知見をもとに、進め方を一緒に整理します。

このコラムの内容について相談する

コラムの一覧へ ›

気になる0