コンテンツデリバリープラットフォーム(Content Delivery Platform)は、いろいろな場所と形式で作られた製品の情報を集め、複数の先へ届けるソフトウェアです。集めるのは、マニュアル、技術文書、ナレッジなどで、届ける先は、Web のポータル、アプリ、チャットなどです。
「コンテンツデリバリープラットフォーム」という呼び名は、開発元の Fluid Topics が、ソフトウェアの種類を指して使っています。技術文書の団体 tekom の資料には、「content delivery portal」という呼び方が出てきます。略して「CDP」と書かれることがありますが、同じ略語は、別のソフトウェアである Customer Data Platform(顧客データの基盤)にも使われます。
作る道具と文書(例)
- CCMS取扱説明書
- Word設計の資料
- Markdown開発者向けの文書
集めて、届ける
- 検索
- 機種や版での絞り込み
- 見る人に応じた出し分け
- AI への受け渡し
届け先
- Web のポータル
- アプリ
- チャット
作る道具と文書の組み合わせは、例です。
CCMS とは何ですか
CCMS(Component Content Management System。コンポーネントコンテンツ管理システム)は、文書を1冊の単位ではなく、トピックなどの部品の単位で管理し、組み合わせて文書を作るシステムです。
コンテンツデリバリープラットフォームと CCMS は、何が違いますか
CCMS の主な役目は、文書を作り、管理することです。コンテンツデリバリープラットフォームの主な役目は、文書を集め、届けることです。
作り、管理する
CCMS
- 部品の版
- 再利用
- 翻訳
- 承認の流れ
集め、届ける
コンテンツデリバリープラットフォーム
- 検索
- 機種や版での絞り込み
- 見る人に応じた出し分け
- AI への受け渡し
配信の機能を持つ CCMS もあります。どの製品が配信を受け持つかは、構成によります。
| CCMS が扱うこと | 部品の版、再利用、翻訳、承認の流れを扱います。 |
|---|---|
| コンテンツデリバリープラットフォームが扱うこと | 検索、機種や版での絞り込み、見る人に応じた出し分け、AI への受け渡しを扱います。 |
| 重なるところ | 配信の機能を持つ CCMS もあります。たとえば RWS Tridion Docs と Adobe Experience Manager Guides は、公式ページで、ポータルやチャットボットなどへ届ける機能を説明しています。どの製品が配信を受け持つかは、構成によります。 |
なぜ、届けるしくみを分けるのですか
届ける側を1つにすると、作る道具を変えずに、読む人が1か所で探せるからです。技術文書は、部門ごとに別の道具で作られることがあります。たとえば、取扱説明書は CCMS で、設計の資料は Word で、開発者向けの文書は Markdown で、という形です。
関係する規格には、何がありますか
技術文書を届けるしくみに関係する規格には、iiRDS と MCP があります。
| iiRDS | 技術文書に付けるメタデータの共通の語彙と、文書を受け渡すパッケージの形式を定める規格です。tekom の作業部会が作り、2018年4月にバージョン 1.0 が公開されました。2026年10月時点の現行の版は 1.3(2025年11月3日)です。 |
|---|---|
| MCP(Model Context Protocol) | AI のアプリケーションを、外部のデータや道具につなぐための、オープンな規格です。Anthropic が 2024年11月25日に公開し、2025年12月9日に、Linux Foundation の下の Agentic AI Foundation に寄贈されました。 |
Fluid Topics は、MCP に対応していますか
当社が日本正規代理店として扱う Fluid Topics は、MCP サーバーを備えています。MCP に対応する AI エージェントから、製品の情報を利用できます(Fluid Topics: Agentic AI(別のタブで開きます))。
関連するページ
- Fluid Topics:技術文書を集め、人と AI に届けるコンテンツ基盤
- コラム「DITA とは何ですか」:技術文書を部品に分けて書く規格の解説
- 製造業の方へ:技術文書を、AI の正しい情報源にする進め方
出典
- コンテンツデリバリープラットフォームという呼び名:Fluid Topics: What is a Content Delivery Platform (CDP)?(2024年3月19日)(別のタブで開きます)
- CCMS の定義:IEEE Standards Association: IEEE/ISO/IEC 26531-2023(2023年3月30日)(別のタブで開きます)
- CCMS の配信の機能:RWS Tridion Docs(別のタブで開きます)
- CCMS の配信の機能:Adobe Experience Manager Guides(別のタブで開きます)
- Customer Data Platform の定義:CDP Institute: What is a CDP?(別のタブで開きます)
- iiRDS と、content delivery portal という呼び方:tekom(iiRDS Consortium): About iiRDS(別のタブで開きます)
- MCP の公開:Anthropic: Introducing the Model Context Protocol(2024年11月25日)(別のタブで開きます)
- MCP の寄贈:Anthropic: Donating the Model Context Protocol and establishing the Agentic AI Foundation(2025年12月9日)(別のタブで開きます)
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この記事の内容から、2 問です。選ぶと、その場で答えと説明が出ます。
問い 1CCMS の主な役目は、どれですか。
CCMS(コンポーネントコンテンツ管理システム)は、文書を部品の単位で管理し、再利用できるようにします。集めて届けるのは、コンテンツデリバリープラットフォームの主な役目です。
問い 2「CDP」という略語について、合っているのはどれですか。
「CDP」は、Customer Data Platform(顧客データの基盤)の略としても使われます。コンテンツデリバリープラットフォームとは別のものです。
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