YouTube などの動画サイトは、見つけてもらう場です。自社サイトは、説明を深め、相談を受け、次の一歩につなげる場です。どちらか一方ではなく、役割を分けて組み合わせます。
最終回は、第3回で「すべての段階の受け皿」とした自社サイトと、動画サイトの違いを整理します。
YouTube などの動画サイトで、何ができますか
- 動画サイトの中の検索や、次に見る動画の候補から、まだ自社を知らない人に見つけてもらえる。
- 動画を置いて、多くの人に配信できる。
- 動画を、自社サイトや資料に埋め込んで使える。
認知と関心の段階では、動画サイトの広い届きが大きな力になります。お客様が課題について調べるとき、動画で答えが見つかれば、自社を知るきっかけになります。
動画サイトだけでは、何が足りませんか
動画サイトは、動画を見てもらうための場です。見た人が、そのあと相談したいと思ったとき、受け止める仕組みは、自社で用意する必要があります。
動画サイトのページでは、自社の動画のそばに、ほかの動画が表示されることがあります。YouTube の動画を自社サイトに埋め込んだ場合も、関連する動画を出さないようにはできません。YouTube の説明では、2018年9月25日以降、設定で示せるのは、関連する動画を同じチャンネルのものにすることまでです。
自社サイトでしか、できないことは何ですか
| 動画サイト | 自社サイト | |
|---|---|---|
| 見つけてもらう | 検索と、次に見る動画の候補で広く届く | 検索や AI から、課題で探す人に届く |
| 説明を深める | 動画の説明欄に限られる | 動画の前後に、事例や仕様を置ける |
| 相談を受ける | 外部のページへ案内する | 問い合わせや資料請求をその場で受ける |
| 営業へ引き継ぐ | 相談の前後を、つなげにくい | 同意を得て、関心の内容を引き継げる |
| 見せ方を決める | 画面の作りは動画サイトが決める | ページの作りと順番を自社で決める |
表は、当社による整理です。とくに大きいのは、相談を受けて営業へ引き継ぐところです。どの製品のページや、どのコラムを見て相談したのかが分かれば、営業は、お客様が見てきたことから話を始められます。
こうした記録を残すときは、何を記録し、何に使うかをお客様に示し、必要な同意を得ます。
どう組み合わせると、営業の流れがつながりますか
- 1動画サイト見つけてもらう
- 2自社サイト説明を深め、比べてもらう
- 3相談関心の内容とともに受ける
- 4営業見てきたことから話を始める
当社による整理です。
動画サイトに置いた動画から、自社サイトの関連するページへ案内します。自社サイトでは、同じ動画を埋め込み、その前後に、事例、仕様、料金の考え方、相談の入り口を置きます。動画は、両方の場で働きます。
営業として、説明できるようにしておくことは何ですか
- 自社の動画が、どの動画サイトに置かれ、自社サイトのどのページにつながっているか。
- 動画サイトでできることと、自社サイトでしかできないことの違い。
- お客様が相談してきたとき、何を見てきたかを、どこで確かめられるか。
この連載では、マーケティングから営業までの全体像、動画と AI に移る仕事、手段の位置づけ、動画サイトと自社サイトの役割を見てきました。全体が見える営業は、商談の前の段階を生かし、人にしかできない仕事に時間を使えます。
関連するページ
- 連載「営業の全体像」第1回:マーケティングから受注までの流れ
- 連載「営業の全体像」第3回:展示会、4大広告、ネット広告、SNS の位置づけ
- コラム「あなたの会社のサイトは、AI に読まれていますか」:人より先に AI が判断する時代のサイト
出典
- YouTube の動画を埋め込んだときの関連動画(rel):Google for Developers「YouTube Embedded Players and Player Parameters」(別のタブで開きます)
確かめる
この記事の内容から、2 問です。選ぶと、その場で答えと説明が出ます。
問い 1YouTube の説明で、2018年9月25日以降、埋め込んだ動画の関連動画について設定で示せることは、どれですか。
rel を 0 にすると、関連動画は同じチャンネルのものになります。関連動画を出さないようにはできません。
問い 2このコラムで、自社サイトでしかできないこととして、とくに大きいとしたものは、どれですか。
どのページやコラムを見て相談したのかが分かれば、営業は、お客様が見てきたことから話を始められます。
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読んだ内容を、自社の状況に当てはめたいときは、いまの状況と課題をお知らせください。製品が決まっていなくても、相談できます。大学との共同研究と、教材や文書づくりの支援で得た知見をもとに、進め方を一緒に整理します。
